2024年05月27日
Winstanley cat

40年以上前にパリで買って、持主の放浪に付き合って今、今帰仁にいる。
少々埃をかぶって飾り棚で静かに過ごしていたのだけれど、
なんと、2020年の再放送の、
世界はほしいものにあふれてる、を昨日ぼーと見ていたら、
陶器のウインスタンレーキャットが、、、
うちに居るよ、その子達って気がついた。
パリで買ったけれど、
英国で作られたって事も、陶器の底を見て知ったのも最近。
ないがしろにしてきて、ごめんね、と埃を丁寧に拭き取る。

魂を宿しているかのよう。
こんなに表情豊かで、愛らしかったのか、って再確認しながら
シャッターを切る。
ウインスタンレーキャットとは、
イギリス、ノーフォーク州の陶器の小さな工房、
1958年から現オーナーのお母さんが始めたもの。
目には大聖堂のガラスが使われて、
どこから見ても視線を向けている様に見えるのが特徴とのこと。
うちに子達は、40年以上前に買ったものだから、
ひとつずつ丁寧にその婦人が手がけたに違いない、
ヴィンテージキャット。
そう思うと、
猫を作るイギリスの婦人の姿が、目の前にありありと浮かんで、
どれほど猫を愛していたか、その思いが胸に迫る。

わずかな記憶を辿れば、愛らしい猫達が
割れないようにと丁寧に荷造りをした、そんなひと時を思い出す。
昔日のパリの空の下。
人の移ろう時の変化と違って、
時が経とうと、この子達は色褪せることがない。
いずれ又誰かが、この子達が過ごしてきた時に思いを馳せ、
ずっと、愛おしい思いを抱いてほしい、そんなふうに願っている。

デッキで寛ぐコジロウタ達と同じように、
2匹揃って、今帰仁の緑の光景を楽しんでいるかのよう。
Posted by コジロタ at 08:17│Comments(0)
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