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2024年01月26日

飛白体を知る

飛白体を知る



空海の書、風信帖、中字の二課題目。
もちろんこれは飛白体とは違うのだけれど。
一応ほぼ毎日、風信帖に触れている。

初めて耳にした飛白体。
飛白体とは、刷毛筆を使ったかすれの多い、装飾的な書体らしい。
先日から観ている中国歴史ドラマに、再三飛白体という言葉が出てくる。
宋の時代の皇后が、飛白体の書に励んでいて、
垣間見えるその文字は、とても流麗で興味深い。
以前、筆が割れてしまい買い替えを繰り返したのに、
皇后の手元を見ると、割れた筆が使われている。


調べてみると、日本に飛白体を持ってきたのは、
なんと空海らしい。
三度目の再読には挫折したままに、枕元に積んである空海の風景、
司馬遼太郎のこの本にも、また登場しているらしい。
二度読んでいるのに、全く記憶にない。
もう一度、改めて手に取る気になった。

中国歴史ドラマを観ていると、いろいろな側面から
日本の歴史、文化に繋がっていて、面白い。

宋の時代のドラマは皇帝、仁宗とその皇后の物語を丁寧に描いている。
まだ10話そこそこしか観てないのだけれど、孤城閉、見応えがある。
北宋時代の表現は緻密で、格調高く、
人心の機微も細やかに描かれていて、回を追う毎に、
その美しくも切ない息詰まる世界に引き込まれていくようだ。

丁度同時代の平安時代を描く、NHKの大河ドラマも
時代を、人々を上質な表現で楽しませてくれるといいのだけれど。。
ちょっと薄っぺらな気がするの、気のせい?









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Posted by コジロタ at 09:45│Comments(0)墨の趣き
 
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